Movable Typeのインストール for Windows
Movable Type 3.2 日本語版(Movable Type 3.2-ja-2)をWindowsマシンへインストールする方法について解説していきます。主に、自宅サーバーにインストールする場合を対象として説明ていますが、レンタルサーバーにインストールする場合も、ほぼ同様の方法でインストールすることができるので参考にしてください。
まず、Movable Type3.2をインストールするのに必要な環境が整っていることを確認します。最低限、Perl CGI と PHPスクリプト、データベース(MySQL、SQLite、Berkeley DB、PostgreSQLのいずれか)が実行できるWebサーバーが必要となります。
ここでは、これらの環境がすでに整っているものとして解説していきますが、もしも、まだ環境が整っていない場合は、以下の記事を参考にしてMovable Typeが正常に動作する環境を整えておいてください。なお、ここでは、データベースにMySQLを使用することを前提として進めていきます。
Perlのインストール
PHPのインストール/Webサーバーの設定
MySQLのインストール
■Perlモジュールのインストール
PPM interactive shell (2.2.0) - type 'help' for available commands.
PPM> install DBD::mysql
PPM> install Image::Magick
DBD::ImageMagick は、アップロードするイメージをサムネイル化するために必要となります。デジカメで撮影した写真を公開したいというような場合には、必ず必要となってくるので予めインストールしておきましょう。
■Movable Type のダウンロード
執筆時点(2006年3月14日)での最新バージョンは3.2です。ダウンロードするには、予めTypeKey(認証システム)に登録しておかなければなりません。TypeKeyのページにて、アカウントを取得しておいてください。
TypeKeyへの登録が済むと、自分のメールアドレス宛てに確認メールが送信されてきます。そのメールに記載されたURLにアクセスして、Typekeyログイン名とパスワードを入力後、契約書などを読んでようやくダウンロードする事ができます。
ダウンロードし終えたら、「MT-3_2-ja-2.zip」を解凍し、ドキュメントルートにコピーします。ここでは、ドキュメントルートを、「F:\public_html」とし、その中に「blog」ディレクトリを作成し、そのblogディレクトリ内にMovable Typeのファイルをコピーすることにします。
以後、このディレクトリ(F:\public_html\blog)を「MTディレクトリ」として説明していきます。
まず、このMTディレクトリ内にあるCGIファイルを全て(14ファイル)開いて、先頭部分にある1行目のPerl のPATH を以下のように編集します。この時、最後の「-w 」は削除しないように気をつけてください。なお、ここではPerlの位置をCドライブにあることを前提として話を進めていますが、他のドライブにインストールされている場合は、適宜読み替えてください。
UNIX系、Linux系のレンタルサーバーを利用している場合は、ご使用のレンタルサーバーによって記述方法が異なりますので注意してください。ほとんどの場合、以下のようにすれば問題ありませんが、詳細に関してはご使用のレンタルサーバーの仕様を確認してください。
次に、MTディレクトリ直下にある mt-config.cgi-original をコピーして、mt-config.cgi にリネームします。
そして、mt-config.cgi を開いて「CGIPath」の値を変更します。
以下例では、ドキュメントルート直下にMTディレクトリを置いた場合です。アドレスに「http://127.0.0.1/blog」を指定していますが、通常は「http://win.kororo.jp/blog」のように、ドメイン名で記述してください。レンタルサーバーを使っている場合は、MTディレクトリをアップロードしたURLを記述してください。例えば、http://△△△.s○○.xrea.com/blog のようになります。因みに、ここで指定したアドレスは、トラックバックアドレスにもなります。
MySQL の設定です。先頭のハッシュマーク(#)を削除してください。PostgreSQLを使用している方は、その下の「ObjectDriver DBI::postgres」の所で設定を行います。データベース「movable」は後述で作成します。DBuser とDBPassword は、MySQLの管理ユーザとパスワードを入力してください。DBHost は、MTディレクトリとMySQLが同一マシン上にあるならば、「localhost」にしておいてください。もし、MySQLがインストールされているマシンが異なるホストならば、MySQLがインストールされているIPアドレスを入力しましょう。
Database movable
DBUser koro
DBPassword ********
DBHost localhost
「mt-static」 ディレクトリがあるPATHを指定します。先頭にある#は削除してください。mt-static 内には、画像ファイルやドキュメントファイル、JavaScript(.js)などが格納されています。
■データベースの作成
次に、データベースを作成します。ここで予めデータベースを作成しておかないと、Movable Type をインストールすることができません。それでは、コマンドプロンプトを起動し、以下のように打ち込んでください。
C:\mysql\bin>mysql -u root -p
Enter password:*********
mysql> create database movable;
Query OK, 1 row affected (0.01 sec)
今回、MySQLを使うのが初めてという方は、まずはroot パスワードを設定しておいてください。そうでないとログインできないはずです。
C:\mysql\bin>mysql -u root mysql
mysql> SET PASSWORD FOR root=PASSWORD('hogehoge');
mysql> quit
■mt-check.cgi を実行して足りないモジュールを確認する
http://127.0.0.1/blog/mt-check.cgi にアクセスして、Movable Type を動作させるのに必要なものが全て揃っているかどうか確認してください。最低限、以下のように表示されていれば Movable Type は動作します。特に、最下行の「準備が整いました。 サーバーには必要なモジュールがすべて揃っています。」と表示されているか確認しましょう。
サーバーには、DBIがインストールされています。(バージョン: 1.48)
DBD::mysql
サーバーには、DBD::mysqlがインストールされています。(バージョン: 2.9006)
Image::Magick
サーバーには、Image::Magickがインストールされています。(バージョン: 5.26)
チェックし終えたら、mt-check.cgi は必要ありませんので、セキュリティの事も考慮して削除しておきましょう。
■Movable Typeをインストール
ここまで来たら、最後は、ブラウザからMTディレクトリにアクセスしましょう。ここでは、http://127.0.0.1/blog/ にアクセスします(説明の都合上、8088番ポートを使っているのは気にしないでください)。アクセスできたら、「ログイン」をクリックします。
「インストールを続行」をクリックします。
データベースの初期化が始まります。この時、上記で説明したデータベースを作成しておかないとエラーが発生してしまいます。まだ、作成していない方は、予め作成しておきましょう。「Movable Typeにログインしてください」をクリックします。
ログイン画面が現れたら、下記に記したログイン名とパスワードを入力してログインしてください。大文字の部分はきちんとSHIFTキーを押しながら入力してください。
ログイン名:Melody
パスワード:Nelson
ログインが完了すると、管理画面が表示されます。ログインしてからまず1番最初にしておかなければならないことは、現在のユーザ名とパスワードを変更することです。デフォルトのユーザ名とパスワードでは誰でも管理画面にログインできてしまいます。「メイン・メニュー 」→「システム・メニュー」→「投稿者」から必ず変更しておくようにしましょう。
以上で、Movable Typeのインストール(for Windows)の解説は終了です。楽しいMovable Type生活を送ってください♪
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