これからは coLinux の時代
去年の3月頃にリリースされたcoLinux。Cooperative Linux の略でcoLinux。Windows 上でLinux をネイティブに動かせるLinuxOS のことで前々から気になっていて、つい最近ようやくインストールしてみた。結論から言ってしまえば、はっきりいって便利なことこの上ない。特に、所持するマシンの台数に限りがあり、Linux 専用マシンなんて立てられないと嘆くユーザには最適なソリューションになるだろう。
coLinux では、通常はWindows を起動しているにも関わらず、バックグラウンドではLinux が動いており、見かけ上、Linux がインストールされている気配など微塵も感じさせない。デュアルブートにしてWindowsマシンにLinuxをインストールする場合だと、WindowsとLinux は同時に使うことはできないわけで、再起動した後に、OSを切り替えるという手順を踏まなければならないが、coLinux はここが違う。Windows 環境の中に、完全に1台のLinuxマシンとして動かすことができるのだ。例えば、Windows マシンのIPアドレスを192.168.0.2 としたら、coLinux は192.168.0.3 のように別のIPアドレスを割り当てることができる。これは、Tap-Win32 という仮想ネットワークアダプタに対してアドレスを割り当て、既存のローカルエリア接続とTap-Win32をブリッジさせることで実現させている。これにより、NIC が1枚しか挿さっていないPCでも、外部からも直接この coLinux のサービス(SSHやApache 等)にアクセスできるのである。
coLinux のすごいところはこれだけに留まらない。使用するLinuxディストリビューションを選択することができるのだ。現状では、debian、Fedora、Knoppix の3種類のOSが用意されているようだ。筆者は、debian の快適さを覚えてしまったのでもうFedora には戻れないが、機会があれば様々なOS を触っていきたい。
Linux を触ってみたいけど専用のマシンは用意できないし、デュアルブートも怖くてできない、もっと手軽にLinuxで遊びたいと考えている方にこそcoLinux は是非ともお勧めしたい。サーバーとして稼動させるのが不安な場合は、NAT接続によって外部からcoLinux が直接見えないようにすることも可能だ。例え2台のマシンしか所持していなくても仮想的に4台のマシンに増やすことができるのだ。Linux 専用マシンを立てなくてもいいので電気代も節約できる。これってかなり魅力的ではないだろうか?
え!? 魅力的じゃない?がーん?( ̄□ ̄ )
本家coLinuxのサイト
http://www.colinux.org/